日本2004年度繳稅王(無意翻時光膠囊找到的)
【 お金貸してください>給料100億円のカリスマ部長こと「タワー投資顧問」清原達郎氏 】全国の高額納税者で前年の8位から、堂々の1位になったのは、納税額約37億円の「タワー投資顧問」運用部長の清原達郎氏(46)。ほぼ給与だけで推定100億円を稼ぎ出しており、サラリーマンがトップになったのは納税による公示が始まった昭和58年以来、初の快挙だ。スゴ腕ファンドマネジャーの実力度は-。
『スーパーサラリーマン』の異名を持つ清原氏は一昨年度の31位、昨年度の8位と順位を上げ、ついに全国一に駆け上った。仕事の内容は『村上ファンド』の村上世彰氏(45)と同様、株式を中心とした有価証券を運用するヘッジファンド。
同社の資料(以下すべて平成16年3月末)によると、顧客から一任勘定で運用する資産は内外の46件=約2200億円。1件当たりの内訳は、10億~50億円が26件だが、100億~500億円も5件(計1190億円)に及ぶ。これをすべて国内株式に投資。運用方針は、「ロング・ショート運用」といい、長期保有で値上がりを待つ一方、ショート(空売り)と組み合わせて各種リスクをヘッジし、安定的な長期リターンを狙う手法。
同社は15年度にリターン102%、つまり資産倍増の驚異的な実績を持つ。16年度は27・8%。報酬は、時価評価による契約資産の増加分の20%が標準だそうで、同社4人のファンドマネジャーを束ねる運用部長が清原氏というわけだ。
昭和56年東大卒。野村証券に入社後、スタンフォード大でMBAを取得。野村ニューヨーク勤務時代、米のヘッジファンドと親交を深め、平成4年に退社後、ゴールドマンサックス東京の転換社債部長、モルガンスタンレーの財務戦略部長などを経て、現職に就いた。金融ライターの岡本昌巳氏は「この業界は“男の嫉妬”が渦巻く世界。昨年の8位で、『清原銘柄をつぶしてやる』なんて声を聞きましたが、それを乗り越え、1位になったのはスゴい。といっても、長期リターンの世界は銘柄本位ですから、それを探し出す能力に長けている」と話す。
なるほど、タワー社が手掛けるとされる銘柄は、婦人靴製造の『卑弥呼』、シューズ企画・販売の『アシックス商事』、戸建て住宅分譲の『細田工務店』、手芸専門店の『藤久』、弁当の『オリジン東秀』など、日頃はあまり話題にならない銘柄が多い。タワー社が今年3月末時点で37.55%保有する筆頭株主となっている卑弥呼のIR担当者は「清原さんとは当社社長が何度かお目にかかっています。『経営権を取りたいわけではない』と聞いています」と話す。
気になるのは、日本一の財テクの腕を“立証”した清原氏の資産は、どう運用しているのかという点。銀行に預けっぱなしなんてことはないであろうし、やはり自分で運用しているのか。
それやこれや清原氏にコメントを求めたが、本人は取材に応じず、会社は「能力があり、大きな実績を収めた社員に高い報酬を支払うのが当社の方針」とのことだった。
ZAKZAK 2005/05/16
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